院長あいさつ

理事長・院長 木原 俊壱

日本人の寿命は世界でもトップクラスですが高齢化社会の今、寿命の質、いわゆる健康寿命が問題となっています。

というのも最近の統計で平均、男性で9~10年、女性で14~15年、晩年は車椅子や寝たきりあるいは認知症により自立した生活がおくれず、何らかの医療や介護を必要とする状態であることが明らかになったからです。

今後、超高齢化社会へ向かう日本をはじめとする先進国で、健康寿命をいかに延ばしていくかということが本人や家族のみならず、地域や社会にとっても大きな課題と言えます。

課題克服の大切な要素として「車椅子や寝たきりの人を減らし、最後まで自立した生活や人生を全うするにはどうしたらよいか。」という点が挙げられます。

その点において重要なポイントとなる疾患が老化や姿勢、生活習慣と密接にかかわる脊椎脊髄疾患、いわゆる首や腰の病気です。

特に首の異常にともなう問題は深刻です。なぜなら首の神経は、腰と違い素麺のような細い神経の束に分かれていないため、一本の太い棒のような脊髄神経のままです。そのため、変形や狭窄などさまざまな要因による脊髄神経の圧迫と、日常生活に支障をきたす手足の痺れや麻痺などの大きな障害は常に背中合わせです。

手足の痺れや痛みを自覚しながら放置して生活している間に、転倒や追突事故などによって即座に重篤な麻痺や耐えがたい痺れや痛みを引き起こすこともあります。運悪く打ちどころが悪いと、そのまま一生車椅子や寝たきりになる危険もはらんでいます。(脊髄損傷で車椅子や寝たきりになるのはこのようなケースです。)

そのような取り返しのつかない状態や手遅れになるのを防ぐためには、肩こりや首の痛み、手の痺れなどのサインを感じたら専門医に検査を依頼し、必要ならば手遅れになる前に手術などの適切な治療を受けることが肝要です。

日本では首や腰の手術、特に首の手術は手術をしても良くならない、或いは手術を失敗すると車椅子や寝たきりになってしまうという恐怖心や先入感が強いため、避けたり逃げたりしている間に転んだりぶつかったりして車椅子や寝たきりになってしまう場合が多々あります。

京都脊椎脊髄外科・眼科病院はK-methodをはじめとする低侵襲(負担の少ない)で安全な手術や治療をひとりでも多くの方々に知ってもらいたいと考えます。そして、手遅れになる前に治療させていただくことにより、車椅子や寝たきり予備軍の人々を救い、ひいては地域や社会の健康寿命を延ばすことにつながることを願っています。



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