HOME | 頭蓋頚椎移行部病変(環軸椎亜脱臼)

第一頚椎(環椎)と第二頚椎(軸椎)は頚椎の中でも特殊な形状をしていて、首を左右に回す動きに重要な役目をしています。この二つの骨は様々な靭帯によってつなぎとめられていますが、怪我やリウマチ、先天性疾患などでこの靭帯の一部が緩んだり断裂したりすることで二つの骨の動きにぐらつきが生じるようになります。この状態を環軸椎亜脱臼と呼びます。 
 

 
 

首を前に倒した時に環椎が前方にずれることによって脊髄を圧迫するとさまざまな症状をきたします。最も多い初期症状は後頚部から後頭部の痛みです。症状が進行すると手足のしびれや運動麻痺が生じます。さらにひどくなるとめまいや呼吸障害などの症状も出現してきます。 

 
 

脊髄の圧迫が軽微で症状も軽い時は頚椎カラーなどで頚部を固定して安静を保つようにします。症状が強い場合や脊髄の圧迫が強い場合は手術が必要となります。 
 
 

手術は全身麻酔で行います。麻酔がかかってからうつぶせの状態になり襟足のあたりから首の後ろを310㎝程切開します。首を動かしたときにぐらつきがあまりない時は環椎を後方から削り取る手術(椎弓切除術)を行います。ぐらつきが強い時は環椎と軸椎を動かないように固定する必要があります。固定の方法にはいろいろな方法がありますが、金属のねじを骨に打ち込んで動かないようにしたうえで、骨盤などから骨を採取してこれを環椎と軸椎の間に移植して最終的には骨どうしが癒合するような手術を行います。 
術後は早期に起き上がることができますが、術後2か月間程度は頚椎コルセットが必要になります。