脊椎ドックとは、体を支える首、背中、腰に関する病気の早期発見・早期治療を目的とした検査です。また年一回定期的に脊椎ドックを受診することで、背骨の病気を未然に予防できます。当院では脊椎脊髄の専門医による脊椎ドックを行っています。
脊椎ドックが健康のカギ!
人生100年時代と言われていますが、最期の10~15年は、車椅子や寝たきり状態という生活の質の低下が、大きな社会問題になっています。その原因の大きな一つは、現代の生活スタイルの変化です。
デスクワークでのパソコンなどの日常的な使用や、子どもの頃から外で遊ぶことが少なくなり、ゲームで前傾姿勢をとることが多くなったためで、脊椎(首・腰を支える背骨)に大きな負担がかかっています。現にスマートフォンが普及したここ20年の間で、頚椎疾患は「ストレートネック」や「スマホ首」に代表されるように、爆発的に増加しています。
また、交通機関の発達は運動量を減少させ、一定年齢になれば、カルシウム不足になり、特に女性は閉経後、骨粗しょう症による圧迫骨折にもなりやすくなっています。
脊椎(背骨)は、身体を支えるだけでなく、身体の中心をはしる脊髄という大切な神経を守る最も重要な「柱」です。その「柱」に異常が起こると、首や腰の痛み、肩こり、手足の痺れや運動障害、歩行障害などの症状が出現するだけではなく、「柱」により支えられている筋肉や神経もバランスを崩すことで、老化を早め、病気を引き起こし、生活の質は著しく低下します。
脊椎ドックはまだ症状がない時点から、早期に「脊椎ドック」を年一回受診し、定期的に常に自分の体を気遣うことで、背骨の病気を未然に防ぎ、車椅子や寝たきりの生活を予防できます。
生活の質を落とすことなく、100歳まで元気に歩けられるように、健康寿命を延ばす秘訣なのです。
MRIによる画像検査を行い、骨の状態や神経の通り道である脊柱管の状態を評価します。
当院では閉所恐怖症の方でも比較的安心して実施できるオープンタイプの MRIを採用しています。
1.5T MRI装置
「MAGNETOM Altea;ドイツシーメンス社製」
検査項目 | 検査内容 |
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身体測定 | 身長・体重 |
画像検査 | 頚椎・胸椎・腰椎のMRI及びレントゲン撮影 |
無症状・軽症状の場合でも黄色靭帯の肥厚やすべり症・分離症・脊柱管狭窄症などが見つかることがあります。
日本国内における推定患者数は女性800万人、男性200万人、合計1,000万人といわれている骨粗鬆症。その発見と適切な治療をご提案することを目的としたコースです。
骨粗鬆症はそのまま死につながる病気ではありませんが、一度発症すると完治することはありません。特に高齢者の場合、骨粗鬆症の合併症としておこる骨折により要介護となるケースも多く、ご本人だけでなくご家族の負担も増やすことになります。
ご自身の体質を把握し、これからの骨粗鬆症リスクを下げることによって、健康寿命を延ばしていきましょう。
検査項目 | 検査内容 |
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身体測定 | 身長・体重 |
骨密度検査 | 超音波骨密度検査(検査部位:手首) |
画像検査 | MRI(頚椎・胸椎・腰椎)・一般撮影(頚椎・胸椎・腰椎) |
骨折リスク評価 | FRAX |
WHOが2008年に公表した骨折リスクを評価する指標です。
臨床的な危険因子により今後10年間に骨粗鬆症による骨折が生じる確率を表しています。
MRIの検査は心臓ペースメーカー等の体内金属がある場合受けることができません。
MRIの機器に入らない体型の方や検査の体勢を保持できない場合、検査が行えない事があります。
詳しくは電話予約の際にお尋ねください。
超音波骨密度検査
世界初 超音波骨密度計「LD-100」
被曝のない検査ですので安心安全です。
郵送で結果をお送りします。直後、医師の診断説明を受けることも可能です。
診断の結果、医師の診療や治療を希望される場合、スムーズに受診して頂ける診療体制も整っています。脊椎に特化した当院独自の受診システムです。
〒601-8413 京都市南区西九条春日町5-1
月~金 |
午前9:00~12:30(受付8:30~12:00) 午後15:00~17:30(受付14:30~17:00) |
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土 |
第1・第3・第4 午前9:00~12:30(受付8:30~12:00) 午後15:00~17:30(受付14:30~17:00) |